コンパクトで本物で気分がアガる書道具セットを、日本中探しても無かったので作りました。。手軽に書きたい時は筆ペンを、ちょっとひと手間が欲しい時はこのセットを。気分や使うシーンによって使い分けできたら気持ちいいと思います。全てのパーツを程よくちいさくする事で、品質を上げ価格を抑えるアイデア。準備から片付けまで机上で完結できるようにしたかった願望をカタチにしました。◆ 硯 ◆［佐賀県有田焼］のし袋や一筆箋などの少し書きから、お手紙や写経などの、長文書きまで色々なシーンで活躍します。和紙との相性が格別で、この硯で濃く擦った墨は、どんなににじむ紙でも滲みません。逆に少し滲ませたい時やめちゃくちゃ滲ませたい時など、墨を擦る回数でコントロールできるようになります。その墨の濃淡が硯上で確認できる。これは白い硯ならではの感動モノです。素焼きの後、本焼成を1280°Cで16時間しっかりと焼き上げることで完全に磁器化させ吸水性を無くしました。陶石を微粉末に砕いて粘土にし、成形して焼いて今度は石以上に硬くする。セラミック化させた硯は摩耗せずにいつまでも早く細かく擦れます。そして、墨汚れが落ちやすくお手入れが簡単です。何年使っても墨が硯の地肌に侵入するのを防いでくれます。その品質は、浅草「寶研堂」の製硯師でもあられる青柳代表から、有難いお墨付きを戴きました。開発にあたっては、授業以来久しぶりに筆を持つ方から書道家の方まで幅広い層に喜んで頂ける硯を目指し取り組みましたので、心から報われました。使えるレベルになるまでに5年、販売できるまでにさらに数年。長く使って頂く程に実感できる工夫がそこここにあります。発見の度に「ふふっ」と喜んで頂けたら嬉しいです。従来の黒い石製の硯と、この白い磁器製の硯。私はどちらも大好きで、それぞれに違う良さがあります。その違いも楽しんで頂けたら幸せです。ご参考までに、水の量と墨を擦る回数の目安を、、お水3滴の量に対して、墨を5〜10往復くらい擦るのが目安です。その水の量で、官製はがき約3〜5枚分（表裏）のお手紙が書けます。ぜひ水の量や擦る回数を変えて、彩墨の濃淡をお楽しみ下さい。サイズ：三五度/さんごたび（約11×4.8×1.4cm)◆ 彩墨 ◆［三重県鈴鹿墨］伝統工芸師でいらっしゃる伊藤亀堂氏の傑作をセットのメンバーにお招きしました。手に取ると丁寧な手仕事の跡が見えます。擦り初めには墨とは思えない色彩が発色し、擦り重ねると墨本来の黒い色に変化します。白い硯の上で鮮やかに発色する彩墨。この墨とこの硯が出会ったのは必然かもしれません。ひと回り小ぶりな大きさ（0.7丁型）は、ちいさな硯に丁度いいサイズ感。でも驚くほど減りません。サイズ：彩墨･･･0.7丁型（約5.5×7×5cm)、箱･･･約8×3.4×8(cm)◆ 筆 ◆［広島県熊野筆］収納式の化粧筆の軸に繊細な書道筆の穂先。今までに無い理想の携帯書道筆です。書道は「線芸術」とも云われます。書道家は理想の線を引く為に一生をかけて追い求めます。その道具である書道筆には繊細な仕事が求められます。彼の地のメーカーを訪ね歩き、伏してお願いし、試作を重ねて頂きました。いわばこのセットの為に組んで頂いた専用の特注品です。楷書の写経や行書のお手紙の違いにも対応し、柔らかいタッチと程よいコシの書き易さを求めました。文字をコントロールしやすい穂先形状と長さ。その穂先をステンレスで締める事で水洗いしても腰が折れず、長期間の書き易さが実現しました。馬革ケースと同じ素材で筆カバーと革紐を作り、丁寧に締めています。しっとりとした持ち味で疲れ知らず、ほぼ永遠に書き続けることができます。つまり、超書き易くて超お手入れし易くて超長持ちする理想的小筆です。サイズ：穂先収納時･･･約8.5xφ1cm、使用時･･･約14.2xφ1cm◆ 収納ケース ◆馬革タンニン鞣しの最高級材料＋熟練の職人による手縫いの逸品です。経年変化で濃い艶が楽しめ、程よい強さのマグネットで留まる仕様です。サイズ：12x5.8x3.8cm◆ スポンジ・プラスチックケース ◆スポンジに水を含ませてケースに入れておけば、水場のないところでも困りません。初めは墨を摺る水として、書き終わったら筆を洗い硯を掃除するのに使えます。中はメラミンスポンジです。小さくなってきたら、新しいのをお求め下さい。以下、余談ですがスポンジでの筆のお手入れに関しまして、、ステンレスで締めた筆の根元に墨が固まろうとしますので、そこは優しくメラミンスポンジの角で取ってください。しかし穂先はメラミンスポンジでこすらない方がいいと思います。毛先が切れて筆の寿命が短くなりがちです。）